初めての自動車保険で失敗しないための5つのポイント

自動車保険

自動車保険は、車を運転する際に加入が義務付けられている自賠責保険と、任意で加入できる任意保険の2種類があります。自賠責保険は、他人を傷つけた場合に、その損害を補償する保険です。任意保険は、自賠責保険でカバーできない損害を補償する保険です。

自動車保険は、万が一の事故に備えて、必ず加入しておく必要があります。しかし、自動車保険には様々な種類があり、どの保険に加入すればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。初めて自動車保険に加入する際は、以下の4つのポイントを押さえておくことが重要です。これらのポイントを参考に、自分に合った自動車保険を見つけましょう。

自動車保険の種類とは?

自動車保険は、万が一の事故やトラブルに備えて加入する保険です。自動車保険には、大きく分けて「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。

自動車保険の基本は、自賠責保険+任意保険

自賠責保険は、法律で加入が義務付けられている保険です。自賠責保険は、自動車の運行によって他人を負傷させたり、死亡させたりしたために、被保険者(保険の補償を受けられる方、具体的には保有者または運転者)が損害賠償責任を負う場合の損害について保険金等をお支払いします(人身事故に限ります。)

[自賠責保険の補償内容]  傷害  1,200万円  
  死亡  3,000万円 
 後遺障害 4,000万円

正直これだけの補償では足らない上、相手の物に対して(対物)、自分のケガ(人身傷害)の補償はありません。だから、任意保険は必要なのです。任意保険は、自賠責保険とは別に加入できる保険です。任意保険には、自賠責保険では補償されない範囲の損害を補償する保険や、より手厚い補償内容の保険など、様々な種類があります。

自動車保険に加入する前に保険料を抑える方法

自動車保険(任意保険)に加入する前に、いくつかの確認しておくべきことがあります。

車の使用目的

次の問いに答えていただくと、自分の使用目的がわかります。

Q1)年間を通して月に15日以上、業務で使用しますか?

    『はい』の方:業務使用

    『いいえ』の方:Q2へ

Q2)年間を通して月に15日以上、通勤・通学で使用しますか?

    『はい』の方:通勤・通学使用

    『いいえ』の方:日常・レジャー使用

使用目的で保険料は異なります。1番高いのは、業務使用。次は、通勤•通学使用。

1番安いのは、日常レジャー使用です。気をつけていただきたいことは、事実と異なる設定をした場合は、契約の解除、保険金の支払いができないことがあります。「安くしたいから」といって、事実と異なることを伝えることはやめましょう。

運転者の年令と範囲

自動車保険の保険料は、運転者の年令と範囲によっても異なります。年令と範囲を設定することで、保険料が割安になります。

年令

車を運転する最も若い方の年令に合わせます。年令設定は、4つから選んでください。

年齢条件問わず21才以上保証26才以上保証35歳以上保証

運転者の範囲

車を運転される方を限定して契約すると、保険料は割安になります。ただし、限定をした場合、他人に車を貸したときは、原則として保険金の支払いはできないので注意が必要です。

  本人限定  本人•配偶者限定  限定しない  

本人限定:運転される方が、本人のみの場合

本人、配偶者限定:ご夫婦だけが運転する場合

限定しない:上記以外の方

免許の色

自動車保険の保険料は、契約時点での免許の色(グリーン、ブルー、ゴールド)によっても異なります。一般的に、ゴールド免許の方が、保険料が安くなります。

自動車保険の選び方

自動車保険は、様々な種類の保険があります。そのため、自分に合った保険を選ぶことが大切です。

保険会社

代理店型に加入するのか、それとも通販型で加入するのかを選びます。

代理店型   

    (保険会社)→(保険代理店)→(保険契約者)

代理店型とは、代理店が仲介し契約手続きをしてくれます。代理店、自宅や勤務先で、対面して契約手続きとなります。メリットは、保険のプロに相談できる。保険会社と保険加入者の間に保険代理店があるので、代理店手数料が発生します。そのため、保険料は少し高くなります。

・おすすめの方

  ・初めて自動車保険に加入される方

  ・難しい保険選びに悩んでいる方

  ・パソコン、スマホやインターネットの操作に不安のある方

通販型

    (保険会社)→(保険契約者)  

通販型とは、ネットや電話にて直接契約を申し込むことです。メリットは、ネットで契約できるので多忙な方でも契約しやすいです。また先程とは違い、保険代理店が間に入らないので、保険料は少し安くなります。 

 ・おすすめの方
  ・自動車保険に詳しい方
  ・できるだけ保険料を抑えたい方
  ・パソコン、スマホやインターネットの操作が得意な方
  ・多忙な方    

補償内容

自動車保険の補償内容は、保険会社によって異なります。そのため、自分に必要な補償内容を備えた保険を選ぶことが大切です。大きく分けると4つあります。

1.賠償に関する補償

2.ご自身の補償

3.車の補償

4.   特約(オプション)

それぞれについて、詳しく解説します。

賠償の補償

・私のおすすめポイント
  ・対人賠償と対物補償の金額は、無制限でかけましょう。
  ・ここの金額を安くしたところで、保険料に対して差はでません。

対人賠償保険:相手にケガまたは死亡させてしまった時の補償。

(保険金が支払われない例)
車庫入れ中に、同居の家族にぶっかりケガをさせた

対物賠償補償:相手の車や建物などに損害を与えた時の補償。

(保険金が支払われない例)
車庫入れに失敗し、自宅にぶっかり壁を壊した。

ご自身の補償

私のおすすめポイント 
・単身や子育てが終わった方は、3,000万円
・子育て世代は、5,000万円を最低かけてください。

人身傷害保険:事故により、ケガ、死亡や後遺障害が発生した場合に補償します。

事故契約の車の乗車中の事故契約の車以外の車に乗車中の事故歩行中、自転車運転中の事故
人身傷害保険⭕️
➕車外自動車事故特約⭕️⭕️⭕️

人身傷害保険+車外自動車事故特約は、ご家族の方でも保険金が支払われます

(注意)車外自動車事故特約は、各社それぞれの違いますので、気をつけてください。

車の補償

車両保険:契約の車に、傷や破損の時の修理費を補償します。

一般車両保険限定車両保険

私のおすすめポイント
・最低、限定補償をつけましょう
・免責金額5ー10万円、車対車免責ゼロ特約(加入する際の注意点のところで説明します)をセットしましょう。

(共通補償)

風水害、落石、悪戯、盗難、火災、飛び石等は修理費でます。しかし、地震、噴火、津波の被害の時は、修理費出ません。

(異なる点)

•一般車両保険は、自損事故でも修理費が出ます。

•限定車両保険は、自損事故では修理費は出ませんが、車同士の事故の時は出ます。

(注意)保険会社によっては、上記以外の車両保険を設定しているところもあります。

特約

特約とは、自動車保険には、基本的な補償内容に加えて、特約を追加することができ        ます。特約は、自分のニーズに合わせて選ぶことができ、保険料の追加でより幅広い補償を受けることができます。

私のおすすめする特約は下記のものがあります。

弁護士費用特約(日常生活・自動車事故型)

日常生活全般の事故で相手へ賠償請求を行う交渉を弁護士に依頼する場合、300万円を限度に 弁護士・損害賠償請求等費用保険金をお支払いします。また、弁護士、司法書士または行政書士 に法律相談を行う場合に、10万円を限度に法律相談費用保険金をお支払いします。離婚の慰謝料問題では、支払われません。

もらい事故の場合、保険会社が示談交渉できません。その場合、この特約が付いていると弁護士に依頼することができます。私も事故で使用しましたが、本当に助かりました。

日常生活賠償特約

日本国内・日本国外における日常生活の事故やご自宅の所有・使用・管理に起因する事故により、他人にケガ をさせてしまったこと、他人のモノを壊してしまったこと、または誤って線路へ立入り電車等を運行不能にさせてしまったこと等により、法律上の損害賠償責任を負った場合に、日常生活賠償保険金をお支払いします。

子育て世代には、入っていただきたき特約です。子供が他人の物を壊した時に使えます。しかし、自動車保険以外でも加入できますので、重複していないか確認してくだい。

これらの特約は、すべてが必要なわけではありません。自分のニーズに合わせて、必要な特約を選びましょう。特約を追加すると保険料は高くなりますが、万が一の事故に備えて、必要な特約は追加しておくことをおすすめします。

自動車保険の加入手続き

自動車保険に加入するには、保険会社に申し込む必要があります。自動車保険に加入する際には、以下の書類を準備する必要があります。

(加入時の注意点)

保険は万が一、事故に遭った時のために加入しますので、非常に大事です。内容を必ず確認してください。もし訂正があれば、必ずしてください。もしも、契約後に訂正箇所があれば、変更できますので安心してください。

必要書類

・ 車検証・ 免許証・金融機関口座印鑑もしくはキャッシュカードかクレジットカード

自動車保険に加入する際には、保険会社から提示された書類内容を確認し、必要事項を記入します。

自動車保険に加入する際の注意点

自動車保険に加入する際には、いくつかの注意点があります。

保険料の見積り比較 

任意保険の補償内容がある程度決まったら、実際に見積を作成してもらいましょう。任意保険は、各社ほぼ同じ内容でも保険料は違います。おすすめは複数の保険会社の見積を比較することです。

通販型では、一括見積り依頼できるサイトがあるので、ネットでの依頼をおすすめします。

代理店型は、担当者に依頼し作成してもらう方法と一社ごとに依頼をする方法です。

保険期間

自動車保険の保険期間は、基本1年単位で契約されます。専業代理店や通販型は1年更新です。自動車ディーラーの(一部)代理店には、長期分割自動車保険(2年か3年)の契約があります。

1年更新長期更新
更新毎年2年保険なら2年後
3年保険なら3年後
保険使用時の保険料保険を使用すれば等級ダウンし、
翌年の保険料は高くなります。
保険を使用しても、契約時のまま
満期まで保険料は変わりません。

私のおすすめポイント
・ディーラーでの3年契約保険をおすすめします。

免約条件

自動車保険には、免約条件が設けられています。免約条件に該当した場合は、保険金が支払われない場合があります。


事故回数免責金額
定額回数問わず0円•5万円•7万円•10万円•15万円•20万円のいずれかを選択
増額1回目-2回目0円-10万円•5万円-10万円

車両保険の免責

上記の私のおすすめポイントで免責金額を設定しました。

車両保険の免責金額とは、保険会社が保険を支払う際、その損害額に対し自己負担する金額です。免責金額は、0ー10万円とか5万円とか設定できます。1回目から免責金額を設定(5万円以上)しておけば、保険料は安くなります。

例えば、車同士の事故で修理を依頼し、見積額が50万円かかりました。免責金額5万円の方と免責ゼロ特約をセットした時との違いは、次のとおりです。

(免責金額5万円の例)

修理費50万円一免責金額5万円=保険金45万円

(免責金額5万円に車対車免責ゼロ特約をセットした時の例)

修理費50万円-免責金額0円=保険金50万円

このように、車同士の事故のとき、免責ゼロ特約をセットしておけば、免責金額なしで保険金が支払われますので、おすすめします。

まとめ

自動車保険は、万が一の事故やトラブルに備えて加入する大切な保険です。自動車保険に加入する際には、上記のポイントを参考に、自分に合った保険を選びましょう。自動車保険の保険料は、保険会社によって異なります。そのため、保険料を比較して、自分に合った保険を選ぶことが大切です。安く保険料を抑えたいのであれば、通販型の保険をおすすめします。保険に詳しくない方は、代理店型をおすすめします。

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